2014年3月19日水曜日

<後編>GEIDAI ANIMATION 05GO を観に行こう 3月21日(金)まで、渋谷ユーロスペースにて毎夜上映。渋谷での第一夜では、CGアニメ制作ユニット「AC部」が登壇。

東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の第5期生による修了作品が今、渋谷ユーロスペースにて上映されている。
ethica編集部からのインフォメーションは、こちら http://www.ethica.jp/5163/
インタビュー前編は、こちら http://www.ethica.jp/5237/

短編13作をどんな順番で? これもひとつの表現


なまずは海へ還る 岩瀬夏緒里

こうした修了制作展は、制作の成果を発表する場であると同時に「作品をどう観てもらうか?」を考え、学ぶ場にもなっているのだという。



だっぴするためにひつようなこと 大城良輔


東京藝大横浜キャンパスでの発表に続き、今回の渋谷ユーロスペースでの発表だが、渉外から会場費用の負担まで学生有志にて運営している。



WARRIORS 岡本典子

パンフレットやカタログ、チラシといった印刷物制作、上映以外のトークイベント企画運営、広報、チケット販売……といった作業はすべて自らで取り仕切る。



澱みの騒ぎ 小野ハナ

そうすることで制作現場のみならず、アニメーション映画が関わる環境全般に携わるのだ。




おでかけ 川上彩穂

「上映においては、全13作品の上映順序を決めることが重要な作業でした。




日々の罪悪 キム・イェオン

短編アニメの場合、どういった順序で観ていただくか、そこに発表者の意図が大きく反映されます。




00:08 久保雄太郎

前後の作品に引っ張られることなく、いかに素直な気持ちで観ていただけるか……13人で考えました」




Mrs.KABAGOdZILLA 小谷野萌


捉え方はさまざまだったものの“家族”をテーマにした作品が多かったという今期、それらが連続しないように、お互いに不必要な影響を受けないよう配置することも検討事項だったという。


コップの中の子牛 朱彦潼


第5期生による意図や配慮を自分なりに汲み取りながら鑑賞してみるのもいいだろう。




パモン 当真一茂


「アニメーションは短編作品も多く、一般的な映画館で上映される機会は少ないのです。その意味でも、貴重な機会を与えてもらっています」



花芽 中野咲


作品世界をより広く、深く理解してもらうために横浜会場では絵コンテの展示など制作過程の紹介が。




Decorations 宮澤真理


そこから興味を持ち作品を鑑賞するというケースも散見されたという。





ひとりぼっちのヒーロー 若井麻奈美


渋谷会場では、オリジナルの絵はがきや限定グッズ販売を実施している。





著名ゲストを招いてのトークイベントも

「テレビでのアニメ番組しかご覧になってない方にも、アニメーションにはこんなにさまざまな表現があるということを知ってもらいたいのです。存在を知ってもらいたい」

渋谷での第一夜では、多摩美術大学出身のCGアニメ制作ユニット「AC部」が登壇。

より多くの人に興味を持ってもらうために、ゲストを招いてのトークイベントにも力を注いでいるという。
ストライガー
渋谷での第一夜では、多摩美術大学出身のCGアニメ制作ユニット「AC部」が登壇。キテレツさで人気のあの作風を生み出す発想や制作にまつわるエピソード、卒業制作の上映、さらに新作という高速紙芝居(!)の実演では、観客のみならず企画者側もまた大いに刺激を受けたに違いない。
安達亨氏(AC部)、板倉俊介氏(AC部)
新作 高速紙芝居
そんな若きクリエイターたちの現在進行形を垣間みられる修了制作展「GEIDAI ANIMATION 05GO」、仕事帰りにでも出掛けてみてはいかがだろう。

GEIDAI ANIMATION 05GO TOKYO
3月21日(金)まで 19時〜
各プログラム詳細は、公式サイトにて

インタビュアー 松本 典子  MATSUMOTO NORIKO
主にライフスタイル&カルチャーの分野で雑誌やwebメディア、単行本の執筆・編集に携わる。本も好きだが映画にはさらに目が無い。

松本典子










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